富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

従業員数
37,037名(2021年4月期 連結)
業種
メーカー(機械・電気)

1962年に富士ゼロックスとして創業以来、複合機・コピー機の製造、販売において常に先頭を走り続けてきたトップメーカー。長年にわたり培ってきた技術・ノウハウによって、ビジネスにおけるあらゆる場面で顧客の課題解決や成長に貢献。デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、効果的な情報の伝達を支援することで、企業とその先の顧客との繋がりを強化するなど、顧客の価値創造に貢献する。2021年4月1日に富士フイルムビジネスイノベーションに社名変更。富士フイルムブランドのもと、グループ内の連携を強化してシナジー創出を加速させ、より革新的な商品・サービスの提供を目指す。

課題

・BtoB企業のため就職活動初期の学生から企業認知が低く、マス型の採用手法に限界を感じていた。
・幅広い技術領域の理系人材が必要だが、各領域ごとでそれぞれターゲット要件が異なるため、マッチする学生と出会うことが難しい。
・母集団の量よりも中身を重視。現場が期待する理系人材の獲得をやりきれていない。

導入の決め手

・POLのビジョンとLabBaseのサービスコンセプトに共感
・先行導入したグループ会社から、効果や活用方法を確認できたこと

効果

・各技術領域のターゲット学生に多くアプローチできた
・スカウトを送った学生がその日のうちにインターンシップのエントリーを完了し、参加に繋がった
・インターンや本選考でも、LabBase経由の学生の質は高く評価されており、入社実績も複数事例生まれている

学生にもなじみの深い複合機メーカーの「富士ゼロックス」。「富士フイルムビジネスイノベーション」は2021年4月1日に社名変更して誕生した新会社で、社名には「ビジネスに革新をもたらす存在であり続ける」という決意が込められているそうです。一般的には複合機・コピー機を筆頭とする精密機器を製造・販売する会社というイメージが強い同社ですが、情報処理、ITコンサルティング、マテリアル研究開発など、その業務は多岐にわたり、幅広い理系人材の採用が必要です。そんななか、理系学生の採用において、従来の手法に限界を感じていた同社にとって、理系学生に特化したLabBaseは抱えていた課題を解決できる最適解として、2019年の導入以来、「もはや欠かせないツールになっている」とか。採用担当の延谷直哉さんに、LabBase導入の決め手やその効果、コロナ禍の採用活動における活用法など詳しく伺いました。

従来手法での理系人材との出会いに限界を感じ、採用手法の改革が急務に

―― LabBase導入以前の採用活動において、どのような課題があったのでしょうか。

延谷: 当社は主に企業や官公庁など、ビジネスをするお客様に向けて商品やサービスを提供するBtoB企業です。そのため、まだ仕事を経験していない学生の方にはまず存在を知ってもらうことから始める必要があります。それゆえに、マス向けに広く募集をかけて学生からの応募を受け身で待つといった、マス採用はフィットしていないと感じており、限界を感じていたんです。自社イベントやインターンシップなどは当初から積極的に実施していましたが、我々が求めている人材に出会えるかは運任せのような部分もあり、自分たちから能動的に出会っていくやり方に変えていく必要があると感じていました。

特に危機感をもっていたのが理系人材の採用です。採用にあたっては、学生時代にどのような学問や研究活動に打ち込んできたのかを中心に、応募者の方の適性を確認させていただいています。他社のサービスも活用していますが、課外活動やパーソナリティの面で良い学生を見つけることができるのですが、技術職の現場で期待されている、理系人材としての技術力やマインドの面で十分なマッチングを図ることができるまでには至っていませんでした。

―― 理系人材の採用が特に難しかったのはなぜですか。

延谷: 当社は過去より「複合機」という商品を作ってきたことからも、一つの技術領域だけでなく、ソフトウエア・ハードウエア・マテリアルなど、多岐にわたる技術領域の人材が必要であり、各技術領域でそれぞれターゲット要件が異なる点が難しいところです。また、現場が求める要件も技術の進化に伴って刻々と変化していくため、現場と密な連携をとりながら、毎年獲得すべき人材像をリバイスし、自分たちでターゲット人材と出会いをつくっていく体制が求められます。有り難いことに、毎年多くの方にご応募いただくのですが、一部ポテンシャルを期待しての採用にならざるを得ないのが実情でした。

当社の理系採用については、母集団の量以上に中身を重視しており、学歴や学んでいる専門領域だけで選ぶのではなく、ご本人が得意とする技術領域と、将来志向するキャリアとのマッチング、そして現場が本当に求めている人材の採用と配属を目指しています。ただ、従来手法を継続していては、そういった人材には出会うのは運任せとなってしまうため、再現性がなく、採用手法の見直しが喫緊の課題だったわけです。

先行導入したのはグループ会社、その効果・活用ノウハウを聞いて期待が高まりました

―― LabBase導入の決め手はなんだったのでしょうか。

延谷: 最初にLabBaseのことを知ったのは2018年頃で、加茂倫明社長から直々にご紹介をいただきました。当時はまだLabBaseがサービス開始して間もない頃でしたが、加茂社長がめざすコンセプトに共感し、サービスの狙いも「すごくいいね!」となったのですが、当時は別のツールを導入し始めたばかりだったこともあり、すぐに導入とまでは至りませんでした。

その後もなかなか課題解決の糸口がつかめない中、状況を打開するため、「今年度こそLabBaseを使ってみよう」となり、加茂社長に相談をさせていただき、再度担当者の方からお話を伺くことになりました。当時は21卒採用を企画し始めたタイミングで、改めてお話を伺ったところ、サービスが以前よりもアップデートされていて、「これならうまく活用できそうだ」と強い手応えを感じました。先行導入していたグループ会社の採用担当者から、LabBaseの導入効果や活用ノウハウについて直接聞けたことも決め手となり、2019年9月に導入しました。

―― 実際にLabBaseを使ってみた率直なご感想をお伺いできますでしょうか。

延谷: 従来のツールと比較すると、狙った学生との出会いを段違いにつくることができて驚きでした。ただ、マスではなくパーソナルにやりとりが必要なことから、学生人数分の工数がかかるため、正直なことを言えば、最初の立ち上げは大変でした(笑)。しかし、それ以上の効果が目に見えてあったので、軌道に乗れば採用プロセスで活用できると感じていましたし、このツールを活用しない手はないと思いました。

私自身も理系の情報系専攻出身で、産業界とアカデミアの懸け橋になるというPOLのコンセプトに共感していましたし、何よりも私自身がLabBaseのようなHRテクノロジーへの好奇心が強く、立ち上げや運用にかかる工数については苦にはなりませんでした。POLのカスタマーサクセスの皆さんに丁寧にフォローしてもらえた点も、運用する上でとても助かりました。

導入初年度から学生の質が高くなったと現場で話題に

―― LabBaseを導入してみて、どのような効果がありましたか。

延谷: 導入初年度は、私がメインで運用していたこともあり、得意分野のソフトウェア領域の出会いにフォーカスを当て、AI研究やソフトウェア開発に関連する人材に特化してスカウトを打っていきました。「マルチモーダル処理」「D-CASE」といった狭い範囲のキーワードでも、学生の方が一定数ひっかかることに最初は驚きました。

すぐにスカウトメールを送り、関連するインターンシップの案内をしたところ、その日のうちにエントリーを完了してくれる方もいました。ターゲットとする対象者の方とダイレクトにやりとりができるスピード感にLabBaseならではの良さを感じましたね。

初年度の運用で出会った学生は総じてインターンシップでの評価、本選考においても評価が高かったですし、「今年のインターンシップ参加者は優秀だね」「こういった学生もウチに興味をもってくれるんだね」と、現場からの評価も概ね高かったですね。

―― スカウトの承諾率についてはいかがですか。

運用を開始した当初の想定よりも承諾率は高い印象で、現状でも十分満足できています。時期によって承諾率は変動しますが、インターン時期には7割程度の返信をもらえているので、十分な数字だと考えています。

理系学生とのコミュニケーションのしやすさにも好感

―― 他のデータベースと比較して、LabBaseの良いところはどこでしょうか。

延谷: なんといっても理系人材に特化している点です。他のデータベースではどちらかというと積極的に活用しているのは文系の方が多い印象で、技術職としてのターゲットになりうるかどうかの見極めが必要なのですが、LabBaseは理系が揃っている前提からコミュニケーションがスタートするので、理系の採用担当としては非常に使い勝手が良いです。

―― ほかにも良い点はありますか。

延谷: LabBaseは、学生がプロフィールを能動的に書いているという印象があります。具体的な研究内容や関連するタグ付けもしっかりされているので、学生の方がアピールしている点に関連する内容でスカウトを送ることで、こちらがなぜスカウトをするのかを伝えることができますし、感度高く反応してもらえる点が良いですね。

―― 21卒の採用実績において、LabBaseの効果は数字に表れているでしょうか。

延谷: 21卒採用では、内定承諾者のうち16名がLabBase登録者でした。22卒ではその比率はさらに上がりそうで、21卒を超える見込みです。今後もLabBase経由の出会いにより当社に入社していただける方はさらに増加していくと見ています。

個々の学生の興味に関連したスカウトなど、丁寧なコミュニケーションを心がけています

―― 貴社のLabBaseの利用法について具体的に教えていただけますか?

延谷: 2019年の導入以降、試行錯誤を繰り返しながらテンプレートモデルの構築などに取り組み、自社なりのLabBase運用体制の基礎は構築できたかなと思っています。22卒採用では、私だけでなくチームでLabBaseを活用しており、対象とする技術領域も拡大して活用の幅を広げることができました。ただ、やればやるほど効果を出せるツールのため、活用方法は気を付けています。限られたリソースの中で、採用担当として時間を割くべき活動は多くあるため、担当者で領域を分担する、時期を決めて集中して取り組むなど、LabBaseにかける工数や労力には、緩急をつけて運用するよう工夫をしています。

―― 学生とのコミュニケーションで意識していることはなんでしょうか。

延谷: 「ターゲット学生の方がどこに興味・関心の軸を置いているのか」を意識するように心がけています。例えば、インターン時期であれば、ターゲット学生の方が興味を持つ分野だけではなく、軸そのものを固めている時期でもあるので、技術領域とマッチする部分や関連する部分など、幅をもって案内するようにしています。また、採用時期に「興味あり」を押してくれた方には、専門領域や興味・関心が大きく外れていない限り、マッチするフィールドが何かしらあるので、できる限りコンタクトを取るようにしています。当社のことを深く知ってもらうセミナーも多数用意していますので、まずはセミナーをフックにLabBase上でコミュニケーションをとり、当社に興味・関心をもってもらえるよう、対象者の方の琴線に触れる情報提供に努めています。

スカウトの文面は、ここ数年蓄積してきたノウハウをチームで共有していますが、学生の方の興味・関心に合わせて、担当者自身が伝えたいことをアレンジして文面に込められる余白も設けています。反応があれば、さらに次につなげられるように、一人ひとりに対して丁寧な返信を心がけています。

専門性が求められるインターンシップの募集に、スカウトを送ったその日に応募がきた

―― LabBaseで出会った学生さんで、印象に残っている方はいらっしゃいますか。

延谷: 22卒で最初に内定が決まった方ですね。画像処理のAIでもかなりニッチな分野で研究に取り組んでいる方なのですが、当社の研究分野でのターゲット要件とマッチしていたため見つけることができ、早期の段階で声をかけました。その方にとっても早い段階で声をかけてきたことに「変わった会社だな」と思ったそうですが(笑)、それが縁となって当社の事業内容や技術領域との親和性を理解していただき、結果的に、その最初の接点が入社の強い動機になったと聞きました。その学生の方とは技術キーワードでマッチしたからこその出会いであり、LabBaseだからこそ繋ぐことができたご縁だと感じています。

―― LabBaseについて、現場の反応はいかがでしたか?

延谷: 導入当初は、現場の社員、特に産学連携を実施している部署はLabBaseに懐疑的でした。「産学連携や学会で蓄積してきた繋がりがあるから、そんなの使わなくても大丈夫でしょう」という声も上がっていたんです。でも、実際に使ってみたら「今年は面接に来る学生の質が高い」「新しい研究室とのつながりをつくることができた」という反応が現場から複数上がってきました。当初否定的だった現場の方から、「ラボなんとかって、すごくいいね」という言葉を引き出せた時は、とても嬉しかったですね。

採用担当者としては、現場が必要とする人材との出会いを創ることが重要と考えており、従来と異なる手法としてLabBaseを導入し、その価値を認めてもらえたことは何より喜ばしいことです。今後は採用担当だけでなく、現場で技術のプロとして働く社員たちとスクラムを組んで新たな出会いを創出し、新しい採用スタイルを作っていきたいと考えています。

学生と直に会えないコロナ禍だからこそ LabBaseの価値が向上

―― コロナ禍でLabBaseの活用方法は変わりましたか。

延谷: コロナ前は、ターゲットとする学生との出会いを創出するためのツールとしての活用がメインでしたが、コロナ禍のいま、その役割は広がっていると考えています。学生のみなさんと直接お会いすることが難しい状況で、オンラインでのやりとりや応募書類から知ることができる情報量には限界があると考えています。その点、LabBaseでは学生の方が自身でアピールしたいことを能動的に書いており、研究内容だけでなく、キャリアの志向や課外活動など、人となりを知る上でも豊富な情報を見ることができるので、出会う前から対象者の方について詳しく知ることができ、貴重な情報源となっています。

―― Afterコロナの採用はどう変わるとお考えですか。

延谷: オンライン採用の手法は今後も変わらず活用されていくと考えています。全国どこからでも距離や場所の制約なく会えるメリットは大きく、採用担当者としても、学生にとっても、出会うための機会は広がったのではないかと思います。Afterコロナ時代も、オンラインを主軸にしつつ、時期や必要に応じて従来のような対面でのコミュニケーションを実施していくものと思います。当社は今後も変わらず、LabBaseをフル活用していきながら、その時々で学生の方が求める情報の提供、最適なコミュニケーション方法を模索していきたいと思っています。

他社にはない新サービスの開発にも期待しています

―― 今後、LabBaseに期待することはなんでしょうか。

延谷: LabBaseは採用だけでなく、産学連携や企業と研究者を繋げる懸け橋となる、素晴らしいプラットフォームだと思います。個々の研究者や学生の方が、本人の志向に合った最適な環境で研究や仕事に取り組めることが、本来あるべき姿であると考えており、研究活動や学業に懸命に取り組み、就職活動に時間がなかなか割けない方でも、熱い想いを持って取り組んでいることによって、LabBaseのようなサービスがキャリアマッチングを後押しして研究も就職活動も支援をしてくれる。そんな理系学生のあるべき姿の実現を、POLさんが中心になってどんどん開拓してくれると、科学と社会の発展がより加速していくのではと思います。

結果として採用活動の中では当社とご縁がなかったとしても、他社への入社後や大学で研究を続ける優秀な研究者とLabBase上でつながりが継続されてコラボレーションが生まれ、産業の発展に共に貢献できるようなプラットフォームとなれば、新たな連携が生まれていきそうでワクワクしますね。私はPOLさんのコンセプトには共感する部分が多いので、大いに期待しています。

―― 逆に改善してほしいことはありますか。

延谷: 今はキーワード検索でマッチした対象者に対してスカウトをしていますが、今後は「研究室」や「技術」などのキーワードやスカウト傾向をLabBaseが自ら学習をしていき、かゆいところに手が届くような推薦をしてくれる機能があるといいなと思います。

例えば、「この研究室の学生がターゲットであれば、この研究室とも親和性があるので、スカウトしてみませんか?」といった提案や、「この学生が合うのなら、同様に近い志向性を持つこの学生もターゲットになるのでは?」といった新しい気づきを与えてもらえるとありがたいですね。

技術の進化とともに大学の研究も年々変化していると感じますし、当社もターゲットを常にリバイスしていく必要があります。そのため、社会やアカデミアで起きている新しい潮流や、技術の進化を先んじてLabBaseのアルゴリズムに反映させていくような、POLさんならではのサービスをどんどんローンチして欲しいですし、それを実現できる可能性を感じています。

一緒に変革を起こしてくれる人材と出会い “納得就職”を後押ししたい

―― 貴社は2021年4月に社名変更され、新たなスタートを切られました。最後に、富士フイルムビジネスイノベーションさんの、今後の採用活動についてお聞かせください。

延谷: 新社名には富士フイルムグループの企業として、「常にビジネスに革新をもたらす存在であり続ける」との決意が込められています。当社の真茅久則社長は「社名が使命」と常々語っており、採用担当者としても、イノベーションを起こしていくためのマインドを持っている方、一緒に変化を起こして事業を作っていく意欲のある方と、会社の新たな歴史を創っていきたいと考えています。

社名が変わってもこれまでの採用スタイルは変わらず、「納得就職」を学生のみなさんに実現していただくことを大切にしていきます。また、我々が学生の方を選ぶというだけではなく、学生のみなさんからも選ばれる立場として、双方対等な目線でのキャリア形成を実現していきたいです。そのために、表面的な情報だけではなく、当社について深く知っていただくための材料となる情報をLabBase上や、各セミナー・インターンシップでもしっかり提供していきます。

入社がゴールではなく、入社後にいかに活躍し、地に足をつけてキャリア構築していくかが重要だと思いますので、そのためには「納得就職」を実現することは学生の方にとっても、当社にとってもあるべき姿だと考えています。LabBaseの力も借りながら、今後もいろいろな方との出会いを作っていきたいですね。

 

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